光の街とわたし

フランス・リヨンでの留学生活

フランスで発生した大規模ストライキ:原因や今後の展開は?フランス留学中の大学生が現状を伝えます

Bonjour! みなさん、こんにちは。

今日は2019年12月5日木曜日からフランス全土で行われている大規模ストライキについてお話ししようと思います。

 

f:id:Sakishi7:20191210035438j:plain

Photo by ev on Unsplash



私は現在フランス南東部の都市、リヨンに留学中です。

リヨンでもこの木曜日に大規模なストライキと共にデモが行われました。

リヨンでは現在12月5日から8日までLa Fête des Lumières(光の祭典)という街全体をイリュミネーションで彩る大規模なお祭りが開かれており、多くの人がフランス全土から訪れるタイミングでストライキとなったため心配していましたが、大部分は問題無く、お祭りも予定どおり行われました。

 

このストライキは以前から予告されていたもので、フランス全土で行われています。一部では暴徒化する集団も現れ、警察が鎮圧を行うなど過激な様子が日本でも報道されたかと思われます。今回、ストライキが発生している原因や今後の展開について今日は説明していこうと思います。

では、On y va! 

 

 

今回のストライキの規模

フランスでは日本よりも頻繁にストライキ(grève )が発生します。

フランスの国鉄であるSNCFなどはよくストライキを行うため、フランスの新幹線であるTGVが運行停止になることもしばしば。観光客にも大きな影響を及ぼしています。

ただ、今回のストライキは規模が違います。私のようにフランスに在住している日本人に大使館から事前に注意喚起のメールが届く規模のものです。そのメールによると、ストライキはフランス全土で行われており、参加している企業や団体はSNCFだけでなく、パリの地下鉄を運行しているPATPやフランス航空業界の大手であるエールフランスや一部の空港管制塔などの参加により、多くの公共交通機関が麻痺することになりました。また、警察や消防、病院、役所、郵便局、電力会社、教育機関運送業などもストライキに参加。

この5日にストライキに参加した人の数は内務省の発表では80万6000人。一方、フランス労働総同盟(CGT)は150万人と発表しています。

これだけの人が参加したこともあり、経済的なダメージがかなり出たようです。

 

f:id:Sakishi7:20191207051336j:plain
f:id:Sakishi7:20191207051320j:plain
フランス大使館からの注意喚起メール

さすがに、ストライキに参加を表明した機関の一部は稼働し、緊急事態には動けるようになっていますが、大規模なこともあり、人々の日常生活に支障をきたしている今回のストライキです。一部では無期限のストライキをする団体もあり、経済的な影響はますます強まりそうです。

 

ストライキの原因:年金改革

では、なぜ今回のストライキが起きているのでしょうか。

その原因はマクロン政権が行う年金改革にあります。

現在、フランスの年金制度は職業によって計算方法が違う仕組みになっています。

例えば、一般企業の社員の場合、もっとも稼いだ25年間の給与の平均を基準に年金の受給額を決めますが、公務員の場合は退職の6ヶ月前の給与の平均を元に計算を行います。

このように職業によってそれぞれ違うややこしい年金制度を一本化しようというのが今回マクロン政権によって打ち出されている年金改革です。

2019年9月12日にエドワード・フィリップ首相が2020年の夏までに年金改革を目指すと発表しました。今回の年金改革はいくつもある年金制度を一本化し、ポイント制にするというものです。

しかし、これにより、今までよりももらえる額が少なくなるのが公務員であり、それに反発した公務員たちが今回のストライキを起こしました。

また、この年金改革によって退職年齢が遅くなり、働く期間が長くなることも国民の不満を煽り、ストライキへとつながりました。

 

ストライキが大規模化した理由:マクロン政権

今回のストライキの大きな原因は年金改革ですが、ここまでストライキが大規模化したのには別の理由があります。

それはマクロン政権が進める改革への反対です。

現在のマクロン大統領(エマニュエル・マクロン氏)は2017年5月の大統領選で66.1%の得票数を獲得し、国民戦線(現・国民連合)の党首であるマリーヌ・ル・ペンを破り大統領になりました。39歳というフランスの歴史上もっとも若い大統領の誕生は大いに話題となりました。

選挙の際、彼は労働改革や教育改革といった様々な改革を掲げました。それが支持され、大統領の座についたのですが、現在ではその改革が彼を批判する理由になっています。

マクロン政権は改革が国民に負担をかけることを考え、政策をなるべく手速く、スピーディーに行なっているが、それが反対に国民の意見を聞いていないといった批判に発展。また、自国の企業が海外進出しやすくするための法人税の引き下げや、温暖化対策として燃料税を引き上げようとしたことが富裕層の味方であるという批判をうけています。

燃料税の増税は黄色いベスト運動に発展し、一年に渡ってこの抗議は続いています。

saki-juillet.hateblo.jp

このような黄色いベスト運動に参加している人々や、マクロン政権に不満のある国民が今回のストライキに加わってデモ行進を行ったことによりデモは大規模化しました。

 また、奨学金が低いことで学生が焼身自殺を図った事件をきっかけに抗議活動を行なっていた学生たちも今回のデモに加わり、抗議を行いました。

saki-juillet.hateblo.jp

このほかの制度改革を訴える人々がデモに参加。

このように幅広い年代層がデモに参加したことでフランス全土で80万人もの人が参加するものになりました。

 デモが拡大した理由の動画(フランス語です)

www.youtube.com

 

ストライキの様子

この5日にはフランス全土でストライキが行われました。

パリでは地下鉄を運営するPATPが運行を停止したことにより交通網が失われたほか、中心部で大規模なデモ行進が行われ、一部ではこのストライキに便乗し暴徒化する人々も現れるなど混乱が起こりました。

パリのレピュブリック広場やナシオン広場では暴動が発生し、鎮圧部隊が出動する舌位に。第二の都市リヨンでも多くの人が参加し、一部は暴徒化。その他ボルドーアヴィニョンといった都市でもデモ行進が行われました。

www.youtube.com

動画では12月5日のストライキの様子を伝えています。

公務員だけでなく、学生や黄色いベスト運動に参加する人々もこのストライキに参加していることがこの動画でわかります。人々はマクロン大統領やフィリップ首相、その他官僚を「破壊者」と批判したり、彼らの人形を破壊するなどしています。

このストライキによりルーブル美術館では一部の展示を閉鎖、エッフェル塔は完全に閉鎖されるなどパリの観光業にも影響を与えました。

5日以降もPATPは一部の路線を除いて運行を停止しています。地下鉄が動かないことにより、一部の動いている地下鉄には人が殺到。危険な状態となりました。また、通常に比べ車の数が増え、渋滞が発生するなど混乱は続いています。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

2つ目のビデオは記者の女性が会社へ行く時の様子を記録したもので、メトロの駅は閉まり、バスは混雑、電動スクーターや自転車がなかなか使えない様子を伝えています。最終的に会社につくのに1時間半以上かかっています。

 

私も今回のストライキの様子を目にしました。

買い物に行こうと家を出た時に、家の前の道路が封鎖され、歩行者天国のようになっており、そこで人々が集まって抗議活動を行なっていました。朝の10時ごろでこれから本格的に始めるという様子でした。5日はかなり寒く、私が家を出た時は0度から1度ほど。しかし、多くの人が寒さに負けず集まっていることに驚きでした。

 

私が住んでいる都市のリヨンではお祭りがあることもあり、メトロは運休せず通常どおり動いていましたが、中心部では暴れる人も出るなど混乱が起こったようです。

また、私が通っている大学も当初は授業を行う予定でしたが、大学内での抗議活動などがあり、閉鎖となりました。

f:id:Sakishi7:20191210041421j:plain

ストライキの様子(筆写撮影)

 

今後の展開

5日に最も大規模なストライキが発生しましたが、現在もストライキは続き、パリのメトロは運行を停止したままです。

また、本日10日にもデモが呼びかけられており、暴動に発展する恐れもあることから注意が必要です。

観光をする際は、時間に余裕をもち、落ち着いて行動することが必要です。また、危険だと思ったところには近づかないようにしてください。

 

8日夜にマクロン大統領と閣僚らが集まり、年金改革について話し合う会合が開かれました。ストライキを行なっている団体は年金改革を破棄することを求めていることから、今後の政府の対応によってはストライキが長引くことが懸念されます。

 

年金改革はマクロン大統領が選挙戦当時から掲げてきた改革であり、これをすぐに破棄することは考えづらいです。今後のフランス政治に注目です。

 

フランスで風邪をひきました

Bonjour! みなさん、こんにちは。

フランスは日照時間もかなり短くなり、朝8時にならないと日が昇りません。そして寒さもかなりひどく、夜−2度の中帰ることも多くなってきました。

そんな中、恐れていたことが!

風邪をひいてしまいました!

日本にいても風邪をひくことは厄介なのに、海外だと尚更です。

熱を測ったら37度だったのですが、私の基礎体温は35度題なので、普通の人の38度近くあることに…。体が本当にだるい。

インフルエンザの可能性もあるなとおもったので、市販の薬を飲むのは怖かったのでやめました。病院にいくのもフランス語を喋れる自信ないですし、そして今はストライキ中。救急の患者しか受け入れてない状態なので、いっても無理です。

 

ということで、自然治癒を待つことにして、この数日間家でのんびりしてました。

フランスで風邪をひいて辛いことはやはり乾燥。

日本より湿度がかなり低いので、のどの痛みと咳がどんどん悪化していきます。湿度が欲しいのですが、加湿器は持っていないですし、湯船に浸かることもできないのでかなりしんどかったです。

あとは風邪をひいたときの食べ物と飲み物!

日本ではおかゆを食べていたのですが、今はお米ないですし、あったとしても作る元気もない。

フランスでは柔らかく湯がいたパスタやあったかいスープなどを食べるらしいです。それはどちらも風邪に良さそう。

果物もいいということで、私はスーパーで買ったコンポートを食べました。

f:id:Sakishi7:20191207042927j:plain

 

ちょっと汚く見えますが、リンゴなどが入ったコンポートです。

フランスではスーパーでこのようなコンポートがたくさん売られていて、風邪の時だけでなく、赤ちゃんの離乳食としても利用されています。りんごをすり下ろす手間が入らないのでとても楽。

 

飲み物も問題です。日本にいたときのようにポカリスエットのような飲み物を探したのですが、ない。

調べたところ、フランスでは風邪の時にコーラを飲むそうです。

ちょうどよく糖分と水分がとれるからオススメなのだそう。お医者さんが勧めるらしいです。日本人からすると信じられない。

私は普段からあまりコーラは飲まないですし、気が進まなかったのでコーラは飲みませんでした。

ポカリスエットって本当に大事だなと思ったので、次回から海外に行くときは粉末のタイプのポカリスエットを持とうと思います。

 

いまだに咳と鼻水は出るのですが、家でゆっくりしたおかげもあり、かなり回復しました。明日からは少し外に出てみようかなと思います。

 

では、また!

Au revoir!

フランスに留学中の大学生が伝える言語学習のメリット:言語学習に時間をかける意味はあるのか

Bonjour! みなさん、こんにちは。私は現在フランスに留学中の女子大生です。

今回はフランス語を勉強することによるメリットについて話していこうとおもいます。

というのも、日本でフランス語を勉強している時に特に考えていたことが、フランス語をやって意味があるのかということです、日本で生活していてフランス語を使う機会なんて全くないですし、国際的には英語が様々な場面で使われているので、フランス語ができなくても生活していくことはできます。

そんな必ずしも必要ない言語に自分の時間を費やす必要性はあるのか、留学する必要はあるのかということをよく考えていました。日々、勉強することや知るべきことは世の中に溢れているため、その時間を日々使うことのない言語に費やすのはかなりの無駄と考える人も多いはず。フランス語だけでなく、その他の言語を勉強している人も同じことを考えるのではないかなとおもいます。

しかし、私は現在、フランス語を勉強することに大きなメリットを感じながら日々を過ごしています。今日は、みなさんのもやもや解決のために、言語を勉強するメリットについて話していこうとおもいます。

では、On y va!

 

 

仕事でスキルとして使うことができる

まず、外国語を勉強するにあたってのメリットはこれだと思います。

翻訳や通訳といった仕事はもちろん、外国で働きたいという場合、英語圏だけでなくその他の国で働く可能性を広げることができます。

フランス語の場合はフランスはもちろんですし、西アフリカの国々でも使われている言語なので、それらの国々で働くことができる可能性を広げることができます。もちろん言語できるというだけでは海外で働くことができませんが、一つの手段を獲得することができます。

また、フランス語は国際連合公用語に指定されており、英語と並ぶほど重要な言語です。国際連合の機関によって違いますが、場所によってはフランス語が絶対必要であったりしますし、多くの人がフランス語が喋れるため、コミュニケーションをするために必要であったりします。国連で働きたいと思っている方はフランス語を勉強することには大きなメリットがあると思います。

これがたとえスペイン語や韓国語、ロシア語やアラビア語といった言語でも同じだと思います。言語ができることでつくことができる仕事は増え、仕事がよりスムーズにできると思います。

 

関わることができる人の数を増える

さて、先ほどは仕事で使うから言語を勉強することはメリットになるということをお伝えしましたが、将来、外国語を使う仕事や海外で働くことを考えていないけど外国語を勉強しているという人もいるはずです。実際に私もそうです。フランスで働くことを考えた時期もありましたが、現在は日本で職につくことを目標にしています。

そのような場合、言語を勉強する意味を見失いがちですが、ここで書くようにメリットはあります。

それがトピックにもあるように関わる人の数を増やすことができるということです。

言語を話すことができるということはその言語を話す人とコミュニケーションをとれるということです。単純に会話できる人の母数を増やすことができます。

ちなみに私が勉強している言語は現在英語とフランス語なのですが、フランス語の話者また学習者は約3億人いると推測されており、英語に至ってはを話している人は15億人以上いるとも言われています。つまり、より多くの人、よりバラエティー豊かな人と関わりを持つことができます。物理的にすべてのひとと人と関わることは無理ですが、より多くの人と関わりを持てることは確かです。

多くの人と関わることで、新たな考え方や価値を手にすることができますし、なにより日々が充実し、楽しいものになります。自分の人生を豊かにすることに関して言語を勉強することは大きなメリットになりえると私は考えます。

 

様々な情報を入手できる

世界では数多くの言語が話されており、それぞれの言語にそれぞれの世界があります。

英語には英語の世界、フランス語にはフランス語の世界、日本語には日本語の世界があります。それぞれの言語の世界では、その話者が多いほど多くの情報が飛び交います。言語を学ぶことでこれらの多くの情報を手に入れることができるようになります。

例えば、英語のニュースやフランス語のニュースを聞いたり、読んだりすることを自分自身でできます。日本のニュースや翻訳されたものを使えばいいという方もいるかもしれませんが、日本では報道されないニュースはたくさんありますし、翻訳されたものは他人の手が加わっていますし、それぞれの言語では表すことができない表現などにより本文とは多少違うものになったりしていることがあります。そのため自分自身で外国語の情報媒体にアクセスし、それを理解できるということはかなりの財産になります。

多くの情報を手にすることで人生をより豊かなものにできます。

あと、外国語のニュースを見たり聞いたりするのってなんかかっこいいですよね。

 

新たな表現方法を自分のものにできる

多くの人と関わることや情報を手に入れることで新しい考え方、価値観を手にすることができますが、言語を学習すること自体に新たな価値観を入手できる可能性を秘めています。

例えば、日本語には食事をする前に言う「いただきます」という言葉がありますが、ほかの言語にはこのような言葉はありません。私は、留学生活で「いただきます」を使ったときには、英語やフランス語に直接訳すことはできないので、いつも説明をします。このように日本語に外国語に翻訳できない言葉があるように、外国語にも日本語に翻訳できない言葉があります。それらの新しい表現方法を言語学習によってまなぶことができます。

 

日本や自分のことを発信できる

言語を学習することはその言語での情報を収集するだけでなく、より多くの人、より広い世界に自分自身を発信できるというメリットもあります。

日本文化などを伝えることで多くの人が興味を持ってくれることは嬉しいですし、友達もできます。また、自分の経験や特技をより多くの人に知ってもらうこともできます。

自分からアクセスできる場所をより広げることができ、自分の可能性をより大きなものにしてくれます。

 

なによりも楽しい

仕事や情報やらと話してきましたが、最終的に言語を学ぶことのメリットはやはり楽しいことだと思います。

一つの文法や単語を学んでいくごとにわかることが増え、世界が広がる感覚は楽しい以外のどの言葉でも表せません。町中で学んでいる言語を見つけるだけで嬉しくなりますし、その言語を話している人がいるとテンションが爆上がりします(笑)

学んでいる言語を使って話すことも自分が成長できているという感覚を確実に掴めるので本当に達成感がありますし、自身に満ち溢れることができます。

もちろん、失敗することもありますし、不安になることもあります。でも失敗することの不安より、話しが通じる時の方がより多くの満足感と達成感を手にすることができます。そしてそれは失敗しないと手にすることができません。

また、言語の失敗はけっこう笑い話になることが多いです。私の友人は「エビバーガー」を「ヘビバーガー」と言ってしまったとか(笑)外国語を学んでいるからこそできる経験だと思うので面白いですよね。そして話のネタになります。

偉大な目標がなくても、言語を学ぶことで日々が楽しくなるのであれば、それは十分に言語学習が意味のあることだということを証明していると思います。

 

まとめ

言語を学習することは、より多くの価値観と知識をあなたにもたらし、世界を広げてくれます。それは日々の生活をより充実したものに変えると思います。

言語は中間レベルになり、あまり達成感が感じられない時ほど楽しさや意味を見失いがちですがちですが、そこを乗り越えるとより広い世界が待っていますし、より大きな達成感を手にすることができます。そしてなにより、多くの人とコミュニケーションを取ることができます。

私は日本にいるから外国語を使う機会なんてない。日常生活も変わらないと思っている方。私も最初はそう思っていましたが、そんなことはないです。日本にいながらも外国語を話す機会はたくさんあります。

町中では様々な国際交流イベントが開催されていて、ネット検索やFacebookですぐに見つけることができます。また、現代はネット社会なので、街中に住んでいなくてもチャットやテレビ電話機能を使った言語学習サービスで言語を学ぶこともできます。

多くの楽しさと達成感、そして世界が広がる感覚を言語を学ぶことで体感してみてください!

 

 

f:id:Sakishi7:20191105052643j:plain

 

フランス留学で受けるフランス語授業「FLE(Français Langue Étrangère )」の様子:リヨン第三大学の場合

Bonjour! みなさん、こんにちは。

最近、テストが連続してあり、ブログを書くことができませんでした。

しかし、もうほとんどの授業のテストが終わり、残る授業は2つとなりました。

ほぼ冬休み状態です(笑)

 

さて、今日はフランスに留学に来たら必ず受ける、フランス語の授業の様子についてお話ししていこうとおもいます。

ちなみにほかの授業の様子、大学の様子は以前ブログに書いているので、知りたい方はそちらを参考にしてください。 

saki-juillet.hateblo.jp

 

FLE(Français Langue Étrangère )とは

フランスに留学にくると、留学生は必ずフランスの授業を受けます。授業の名前は大学によって異なるかもしれませんが、多くの場合はFLEという名前で行っています。ちなみに読み方はフランス語のアルファベットの読み方でエフ・エル・ウーではなく、「フル」と読みます。つなげて読んでしまうんですね。フランス人の友人に教えてもらい初めて知りました。

授業は年間を通して行われますが、1学期と2学期の間にクラス分けがあります。1回2時間の授業が週1回、1学期に10回あるので、1学期合計20時間。年間で40時間行われます。これはリヨン第三大学の場合なので、ほかの大学では留学生のための集中講座などがあるとこれよりも多くのフランス語の授業を受けることができるとおもいます。

授業の内容はフランス語の文法を中心にフランス語を勉強します。授業はすべてフランス語で行われます。私の大学では中間テストと期末テストがありました。クラスによっては毎週、又は2週間ごとに単語テストがあるクラスもあります。

私が通うリヨン第三大学は留学生が多く、FLEを行うためにクラス分けがされます。特に留学生の多い前期には20クラスにも分けられます。クラス分けをするためのテストが大学のほかの授業が始まる前に行われ、そこでクラスが決まります。

 

レベルごとというわけではないFLEのクラス?

リヨン第三大学ではクラス分けが、テストによって行われますが、そのクラス分けは個人のレベルによって分けられているかは少し疑問です。

というのも私が受けていたクラスにはかなり喋ることのできる人もいれば、そうではない人も多くいました。個々人の差がかなり大きいクラスかなという感じだったので綿密にテストの点順にクラス分けされている感じよりかは、点数でこの人はB1、B2という風に分けているだけという感じがしました。

また、1月からはまたクラスが変更して、新しいクラスでのFLEが始まるのですが、私はクラスが変更するのですが、現在同じクラスの子で私と中間テストが同じ点数の子はクラスが変わらないので、とても不思議です。

どういう基準でクラス分けがされているのかいまいち判断がつかないので、分けられたクラスでレベルを上げらるように努力するしかないという感じです。

 

授業の様子

授業では、まず半年行われる分の教科書が配られ、それにそって授業が行われます。

内容はほとんど文法事項で、複合過去や半過去、関係代名詞、代名詞、接続法といったものをやります。ただ、基本的にすべてならったことがあるというのが前提で、復習という形で授業が進められるので、授業の前の予習は必須です。

また、2人組で行うプレゼンテーションがあり、現在の世界の社会問題についてプレゼンをしました。私は韓国人の子とペアになったのもあり、フランスで行われているデモと韓国・日本のデモを比べるというプレゼンテーションを行ないました。他にもアマゾンの火災やゴミ問題についてなど、FLEには様々な国の人が集まっているので、いろいろな国の問題について知ることができました。

 

授業が始まる前にしておくべきこと

私はFLEの授業が始まる前に準備しておけば良かったと思ったことがありました。

それはフランス語でフランス語を勉強すること

どういうことかというと、私は留学する前に日本の大学で2年半ほどフランス語を勉強していましたが、すべて日本語でフランス語を勉強してきました。そのため、過去形や活用、接続法といった文法事項で使う単語のフランス語を知らず、テストを受ける際や、最初のころの授業ではかなり戸惑いました。

FLEに関わらず、フランス語でフランス語を勉強するという機会が増えるフランス留学の前に、フランス語でフランス語を勉強するということに慣れておいた方がいいと思います。フランス語の問題文で作られた問題を解くということも効果的だとおもいます。

 

まとめ

フランス留学に来たからには、フランス語のレベルをもっと上げたいと思う気持ちは絶対にあるはずです。ただ、フランス語の授業を受けたからといって自分で努力しない限りフランス語のレベルは上がりません。FLEはそれを感じさせてくれる授業だと思っています。予習・復習はハードですが、自分で身につけるためにたくさん勉強できる機会を作ってくれるので、みなさんもフランスでFLEを受講する際は頑張ってみてください。

フランスに住んでいて困ること:日常生活から大学ライフまで

Bonjour! みなさん、こんにちは。

今日はフランスで生活する中でこれ困るな、日本の方がいいなと思うことを紹介していこうと思います。

フランスに来る前は日本での不満がたくさんあって、絶対フランスの方の生活が気にいると謎に思っていたのですが、今はほんとうにハーフハーフです。

つまり、フランスでの不満が思ったよりも多いということですかね。

わたしが日本では想像がつかなった海外での生活の様子を少しでも知っていただけたらと思います。

では、On y va!

フランスの郵便配達制度

まずはこれですね。わたしが一番文句あることです。

フランスでは配達してもらえる荷物は基本的にEMS(国際スピード郵便)で送られたものなどの速達などしか配達されないのではないかと思います。わたしは日本からの字物はSAL便(エコノミー航空便)で送ってもらっているのですが、こちらはほんとうに配達されません。どうするのかというと、荷物が届いた配達された郵便局に保存されるので自らそこに取りにいきます。基本的に自分の家の近くの郵便局へ配達されるのですが、留学生の場合、送られてくる荷物って大量で重いのでいくら家が近いと言っても大変なので、友人と協力しあって運んだりしています。

ただ、取りに行くだけならここまで文句は言わないのですが、フランスの郵便局は不在通知や郵便局に荷物が届いたという通知すらくれないのでそれが一番嫌いです。

荷物がいつ届くのかいちいちホームページで追跡番号を打ち込んで確認する必要があるのでめんどくさい。しかも15日保管して取りに来なかったら日本に荷物が送り返されてしまうので本当に注意が必要なんです。

日本の郵便制度に本当に感謝します。配達員さんありがとうございます。

 

日照時間の短さ、そして寒さ

これは地理的にしょうがないことかもしれませんが、日照時間が短いのが本当に悲しいです。日が暮れると気分まで落ち込み、行動力も落ちている気がします。そして朝晩はとても寒いのでどうしても暖かい家の中で映画をみるということに走りがちになります。

留学中なのでできるだけ活発に行動しようと思っているのですが、寒さと暗さにはなかなか勝てない気がします。特にわたしは広島出身で瀬戸内海気候という日照時間が長く比較的温暖な環境で育っているということもあるかもしれないですが。

しかし、これから冬本番!朝8時に日向ぼり、夕方4時には日が沈むという日常がこれからやってくるので、乗り越えられるように頑張りたいと思います。

 

サービスの遅さ・不親切さ

これは日本が良すぎるというのもありますが、フランスはちょっと雑すぎるところがあるかなと思います。公的な手続きもかなり遅いです。わたしはフランスの国民保健に加盟を申請して2ヶ月くらいはたつと思うのですが、最近ようやく申請が許可されました。そしてまだ保険証は届いてない状態なので早く届いて欲しいですね。こんな感じでフランスの手続き系はとてもゆっくりです。

あとは、銀行に行ってもデスクに誰もいない状態だったり、大学の事務に行っても人がいなかったりとかなり時間にルーズです。

あとはフランス人のやり方は日本人からするととても非効率に思えます。例えば、大学でテストがあった時、答案用紙がそれぞれの名前が既に印刷されているものだったのですが、それを配布するのに100人近い生徒を全員前に集合させ、いちいち学生証を確認してはいふするという方法で、それだけに20分以上使うのを見て、もっと効率いい方法あるだろとおもいましたね、それぞれの名前を呼ぶとかしたほうが早かったようにおもいます。

フランスの働き方はストレスフリーですし、女性が活躍できる働き方なので尊敬するのですが、もっと効率よくやってほしいですし、スピードを速くしてほしいですね。

 

人種差別

フランスに来てから、アジア人なので、歩くたびに振り替えられることは多々あります。やはり、リヨンではアジア人の数は少ないので珍しいという理由からジロジロ見られることもあります。

見られることは問題ないのですが、本当に稀なのですが、移民や外国人嫌いだと思われる人に何もしていないのに突然罵られることがあります。

また、何かしらサービスを受けるときに冷たい対応を取られる場合があります。特に多いのが寮の手続きや銀行での手続きの場合。日本語でも大変な手続きをフランス語で行わないといけないのに、だいたい対応が冷たく、あしらわれることが多いです。最初はすべての人に対して冷たい対応なのかと思ったのですが、フランス語が喋れない人やアジア人に対して冷たい場合が多く、わたしにはとても冷たい対応なのにその後の欧米系の留学生やフランス人には丁寧に対応するので本当に気分が悪くなります。

やはりフランス語がしゃべれないと冷たくあしらわれることがあるのはとても悲しいです。

 

大学の教室システム

これは大学生活でのことでの不満なのですが、いつも教室が変わる授業があり、それを毎回毎回、自分で確認する必要があることです。なぜ毎週行われているのに、毎回教室が変わるのかが不思議でたまりません。

また、最初にアナウンスされていた教室で別の授業が行われているので、隣の教室でやろうとかそういうこともあるので、ルーズすぎて笑いが出ます。

いかにもフランスという感じです。

 

まとめ

こんな感じでいろいろ挙げてみました。

たぶん、これ以外にも困っていることはあるのですが、今はこれくらいにしておこうとおもいますww 

ただ、このような困ったことも留学の醍醐味というか、海外で生活する上で気付くことが重要なのかなと考えています。日本の素晴らしさにも気づきますしね。

将来、海外で生活してみたいと考えていたのですが、今ではそれがわからなくなるほど、フランスでの不満はありますし、日本に帰りたいと思うこともたくさんあります。いろいろな海外生活ブログなどありますが、実際に生活してみないとわからないものだなと思いました。

ただ、楽しいことももちろんありますし、フランスのここがいいと思うところも本当にたくさんあります。これからも生活していく中でフランスでの悩みも増えるかもしれませんが、同時に良いと思う点も増えていくと思うので、とりあえずポジティブに楽しんで生活していきたいなと思っています。

 

では、また!Au revoir!

 

動物園や植物園まであるリヨンのオススメスポット:Parc de la Tête d’Or(テットドール公園)をご紹介

Bonjour! みなさん、こんにちは。

今日はリヨンにある有名な公園をご紹介していこうと思います。

それはテットドール公園といってかなり有名な場所です。

平日、休日に関わらず、多くの人で賑わいます。また、動物園や植物園、近隣には美術館もあるなど、すべての世代におすすめなこの公園を今日はご案内していこうと思います。

では、On y va!

 

アクセス

 テットドール公園はリヨンの中心駅であるPart-Dieuよりの北側に位置します。

地下鉄の場合、A線とB線が通るCharpenne駅、又はA線のMassena駅から徒歩10分ほど。

バスの場合、C1/C6/38番で Parc Tête d'Or - Porte Duquesne 停、 C4/C5番で Parc Tête d'Or - Churchill 停、 C2/C26/70で Parc Tête d'Or - Stalingrad 停で降りるとすぐに公園内に入ることができます。

公園には開館時間があります。

10月15日から4月14日までは6時半から20時半まで。4月15日から10月14日までは6時半から18時半までとなっています。日照時間の関係で冬は空いている時間が短いので注意してください。

テットドール公園の歴史

Tête d'Or(テットドール)という名前はフランス語で「金の頭」という意味で、この場所に、金のキリストの頭が埋まっているという伝説がこの名前の由来になっているそうです。

この公園の場所は1856年に買い取られ、スイス人のDenis Bühlerという造園家の監督の元作られました。パリのブローニュの森とイギリス風庭園にインスパイアを得ているそうです。

 

テットドール公園の施設

テットドール公園は105ヘクタールあり、7つの入り口があります。また、16ヘクタールの湖があり、その周りを散歩することはとてもリラックスになります。公園内ではランニングをしている人や、子供連れで遊んでいる人を多く見かけますし、お年寄りから子供まですべての年代が楽しめる公園となっています。

 

f:id:Sakishi7:20191123044522j:plain

f:id:Sakishi7:20191123044840j:plain

広がる芝生:ピクニックに最適

広大な敷地内には動物園もあります。

f:id:Sakishi7:20191123044637j:plain

f:id:Sakishi7:20191123044659j:plain

動物園内の様子

実はこの動物園は無料で入ることができます。ライオンやしまうま意外にもキリンやサル、鳥など多くの動物を見ることができ、日本の動物園とほぼ変わらずに楽しめます。かなりお得なのでオススメです!

開館時間は11月1日から3月31日までは9時から17時まで。4月と10月は9時から18時まで。5月1日から9月30日までは9時から18時半となっています。こちらも公園の開館時間同様に日照時間の関係で季節によって時間が違うので注意してください。

 

 動物園のホームページはこちら↓↓↓

www.zoo.lyon.fr

 

動物園以外にも公園内には植物園もあります。

De Lyon (ド・リヨン)という名前で親しまれており、8ヘクタールの敷地内に15000種類もの植物があるそうです。

さまざまなお花などが丁寧に育てられており、とても癒される空間です。

 

植物園のホームページはこちら↓↓↓

www.jardin-botanique-lyon.com

 

テットドール公園内部を散歩

動物園や植物園に行くのもいいですが、公園内を散歩するだけでもかなり充実した時間をすごすことができます。

f:id:Sakishi7:20191123044547j:plain

f:id:Sakishi7:20191123044611j:plain

f:id:Sakishi7:20191123044722j:plain

公園を散歩

公園内には小道がたくさんあり、まるで森の中を散歩しているような気分になれます。秋には紅葉で木々が彩り、そこに太陽の光がさすと本当に綺麗です。いくつか小川も流れており、そこに映る紅葉も本当に美しいです。

また、動物園外にも公園内にたくさんの動物がいます。鴨やガチョウ、白鳥といった水鳥やリスといった日本ではなかなかお目にかかれない動物もいます。

わたしは公園内の写真を撮ることが大好きですし、ここでポケモンも捕まえていますww

本当に色々な遊ができるおすすめのスポットです。

 

アクセス&開館時間まとめ

メトロ

A線Massena駅 or A線とB線Charpenne駅から徒歩約10分

バス

C1/C6/38番 Parc Tête d'Or - Porte Duquesne 停下車

C4/C5番 Parc Tête d'Or - Churchill 停下車

C2/C26/70 Parc Tête d'Or - Stalingrad 停下車

テットドール公園:営業時間

4月15日〜10月14日:6時半〜22時半

10月15日〜4月14日:6時半〜20時半

動物園:営業時間

5月1日〜9月30日:9時〜18時半

4月と10月:9時〜18時

11月1日〜3月31日:9時〜17時

植物園:営業時間

4月〜9月:9時〜18時

10月〜3月:9時〜17時

日曜日は17時閉館

 

まとめ

リヨンの人々の憩いの場であるテットドール公園。

リヨンに住むという方はもちろん、観光に来るという方でも興味を持ったらぜひあそびにいってみてください!

子連れの方には最高の場所だと思いますし、学生も友人といるとき、1人の時でも気軽に来れて、遊べる楽しいスポットです。

散歩、動物園、植物園、ランニング、ポケモン、釣り、ボートまですべて楽しめます。

近隣にはリヨン現代美術館もあるのでそちらもおすすめです。

楽しんでください!

 

フランスの大学の授業ってどんな感じ?受講登録の方法や授業の雰囲気、日本の大学との違いは?わたしが通うリヨン第三大学の例

Bonjour! みなさん、こんにちは。

わたしがフランスに留学に来てからもう少しで3ヶ月が経とうとしています。ほんとうに早い。

さて、今日はフランスの大学の授業について詳しく話していこうかと思います。

フランスに来る前は大学の授業なんて世界的に大差ないだろうと思っていたので、日本との違いはあまりないのかなと想像していたのですが、実際はけっこう違うところがありました。

フランスへの留学を考えている方やすでに留学を控えている方もいると思いますので、その方の参考になればいいなと思います。

では、On y va!

 

 

フランスの大学の授業システム

フランスの大学は9月から新しいセメスターが始まります。9月から1月の中旬までが1第セメスター、1月中旬から7月中旬までが第2セメスターとなっており、日本の大学のように2ヶ月の長期の春休みはありません。ただ、春休みはありませんがセメスター間に1週間ほどのバカンスが4回あります。(10月末から11月初め、12月末から1月初め、2月末から3月初め、4月中旬)テストは1月半ばと5月半ばから7月にかけて行われます。

授業が始まる日程は学部、学科、授業の種類によって変わります。例えば、わたしが今所属している言語学部の授業は8月30日から始まる学科と9月6日から始まる授業に分かれていました。そのため、自分が取る授業のはじまりを大学のスケジュールカレンダーでしっかりと確認する必要があります。授業の種類によってもスタートする時期は変わります。フランスの大学にはCMという大講義とTDという少人数講義の2つがあります。わたしの大学ではCMの授業はTDの授業より1週間遅れて始まりました。

 

また、授業によって回数や時間が違います。

日本の大学はひとつのセメスターで15回の授業を行うことが基本ですが、フランスでは授業によって授業回数が違います。そのため、セメスター自体は1月中旬まであっても11月の終わりに授業が終了するものもあります。また、隔週で行われる授業もあるなどそのバリエーションは様々です。日本と大きく違うところは第一セメスターの授業が第二セメスターに続くというところです。日本だと多くの授業が第一セメスターだけの場合が多く、通年で行われる授業は少数ですが、フランスではほとんどん授業が通年です。

授業の時間も異なっています。日本では90分の授業が基本で、9時から始まる1限から18時頃まで行われる5限まであるというのが基本で、そこからオプションで6時限7時限というように時限というものが決まっていますが、フランスにはそれはなく、8時から20時まで授業がコンスタントに行われており、1時間だけの授業もあれば3時間ある授業もあります。「3時間なんて疲れる!」と思うかもしれませんが、ほとんどの教授が1時間ごとに休憩を独自に入れ込むので、そこまで苦ではないです。

テストは授業内で行われるものもあれば、 テスト期間中に行われるものもあります。レポート試験という授業もあるので、日本とかなり似ていますね。ただし、テスト期間が少し複雑で、第一セメスターは12月に授業が終わり、休みを挟んで1月にテストと特殊なことはありませんが、第二セメスターのテストは4月に授業が終わり、4月から5月の第一セッションと6月から7月の第二セッションに分かれて行われます。第一セッションだけで終了するテストもあるのでとてもややこしいです。

ただ、テストが終わった学生から夏休みで、9月の授業始まりまで休みなので羨ましいですね。

受講登録(リヨン第三大学の場合)

これは大学や学部によって違いがあると思うので、参考程度にしていただければ良いと思います。今回はわたしが現在通っているリヨン第三大学の受講登録の方法ご紹介しようと思います。

リヨン第三大学では、受講登録はオンラインで行います。

在学生にのみ公開されるポータルスクリプションがあり、そこで授業が始まる日にち、授業の時間、単位数や授業内容を詳しく知ることができます。受講する授業が決まったら。それぞれの授業を追加していき、Valide (確定)することで登録ができます。

CM(大講義)とTD(少人数授業)で申請方法が異なり、CMはオンラインで確定するだけで受講することができますが、TDは人数制限があるため、早めに受講登録を行わないと埋まってしまい受けることができません。シビアですね。

また、留学生にはフランス語とフランス文化の必修授業があります。こちらは勝手に授業登録されるので何もしなくて問題ないです。

受講登録は日本の大学と似ているかなと思います。日本でも抽選科目といって受けられない授業はありますしね。ただ、TDは抽選というよりかは早い者勝ちという部分が強いかと思うので、フランスに来たばかりの留学生にはかなりしんどいかなと思います。わたしは初めの方は日本人留学生で情報共有し、協力していました。初めの頃。スムーズに手続きを済ませるためにはそういう行動が必要かなと思います。

 

フランスの授業の様子

さて、フランスの授業の様子は基本的には日本と似ています。教授が前でプロジェクターを使うなどして授業を進めていき、学生はそれを聞くという授業体制です。

日本と違う点としては、まず、日本よりパソコンを使う学生が多いという印象があります。教授が喋るたびにキーボードの音が教室中に鳴り響きます。

また、大講義でも質問をする生徒が多くいます。しかも教授が「質問はありますか」というように問いかけて、質問の時間を作るわけではなく、学生が教授の話しているところに割り込んででも手をあげて質問をします、それが普通なので、教授も手をあげている学生がいればすぐにそれに答えます。

そして極め付けは寝ている学生を見たことがないということです。

恥ずかしながら、わたしは日本の大学の授業で寝ることも多かったのですが、フランスでは寝ている学生が全くいないので、寝ることは絶対にできないです。日本と同じように前に座る学生ほど真面目な傾向はありますが、後ろに座っている学生でも寝ている人はいません。まず、パブリックスペースで寝るという習慣がフランスにはないのかもしれませんが。

 

まとめ

フランスはテストが難しく、留年する人も多くいるので、授業を真面目に受けている生徒が多いかなと思います、緊張感が日本とは違いますね。

ただ、フランスはスケジュールがルーズすぎて、大学の制度や授業のシステムが最初の頃はいまいちわからなかったのでとても困りました。今でも第二セメスターの授業が終わるのが、自分の想像より早そうで困っています。早い授業は4月の初めに終わるので、フランスの学生は人によって夏休みがものすごく長いですね。下手したら4月から9月まで休みって…すごいです。日本はその点スケジュール管理がしっかりしていてとても楽です。先の予定を立てやすいですしね。そこは国民性がでますよね。海外で授業を受けてみるということはこのような違いを発見できる面白さがあります。

フランスの大学の様子を少しでも理解して頂けたのでしたら嬉しいです。

他にもフランスの大学の様子を伝えている記事もありますのでぜひ読んでいただければと思います!

 

 

saki-juillet.hateblo.jp

 

 

saki-juillet.hateblo.jp