光の街とわたし

フランス・リヨンでの留学生活

日本語を学ぶフランス人が思う日本語の難しいところ:文法?漢字?それとも?

Bonjour! みなさん、こんにちは。

私は現在、フランスに留学中で、その中で日本語を学ぶフランス人と言語交換をしています。言語交換とはそれぞれが学びたい言語と教えることができる言語が一致した場合、お互いの言語学習を向上するために行うもので、最近ではアプリでも言語交換ができるものもありますよね。

私が通うリヨン第三大学ではMaison de Langues(言語の家)という言語学習センターがあり、そこで自分と言語交換をできる人を探すことができます。私はそこで言語交換をしたい人の掲示板に自信を登録し、現在は2人のフランス人と言語交換をしています。

 

さて、今日の本題なのですが、そのように言語交換で互いの言語について話す中で、フランス人が思う日本語の難しいところについて聞くことができたので、今日はそれをトピックにブログを書きたいと思います。

 

 

日本人が思うフランス語の難しいところ

まず、フランス人が思う日本語の難しいところを話す前に、日本人からみたフランス語の難しいところと違いがあるかどうか確認するために、私が考えるフランス語の難しいところを言うと、それは、第一に文法です!

例えば、基本として、動詞や目的語の位置が日本とは違いますし、男性名詞や女性名詞といった日本語にはない文法事項があります。単語を覚えるためにいちいち男性か女性かを覚えないといけないのはかなりハードです。また、動詞の活用も本当に大変です。規則はありますが、過去形や未来系、さらには接続法とややこしい活用がたくさんあるので、頭に入りきらないです。

特に、話す場面となると名詞の性や動詞の活用は頭の中でこんがらがり、うまく話せないです。このように日本人から見るとフランス語って本当にややこしいところがたくさんあります。

 

フランス人が思う日本語の難しいところ

文法は難しくない!?

では、フランス人が考える日本語の難しいところとはなんなのでしょうか?

私は日本語は文法が難しいとずっと思っていました。様々なWEBページや動画、世の中は日本語が世界で一番難しい言語だと言っていたりするので、外国人が日本語をマスターするときには文法にさぞ苦戦するのだろうと思いきや、私の周りのフランス人は日本語の文法はそこまで難しくないといいます。高校生の時にであったフランス人留学生や、同じ授業を受けているフランス人学生、言語交換をしている友人はみな口をそろえて日本語の文法はそこまで難しくないといいます。

確かに、語尾に動詞を持ってくれば、そこまでの順番は逆になっても問題無く通じるというかなり自由な言語ですし、語尾に「です」「ます」をつければ丁寧になり、「か」をつければ疑問形になるという極めて単純なことを覚えればマスターできると思います。これに加えて、少し活用を覚えればいいだけですし、フランス語に較べるとものすごく難解な文法はないかもしれませんね。彼らが日本語の文法は簡単と言っていることが最近かなりわかるようになってきました。

 

難しいのは漢字

実際、日本語の難しい部分は、みな口を揃えていうのは漢字です。感じはややこしいですし、覚えるのが大変だと言います。日本人でも漢字を覚えることは大変ですもんね。外国人にとって難しいないわけがないです。

また、日本語の漢字には音読み、訓読みといった複数の読み方が存在することもややこしさを増進させていますね。中国語では基本的に一つの漢字に一つの読みがあるということですが、日本語には一つの漢字に複数の読みがあるので、漢字を覚えるだけでなく、複数の読み方まで覚えなければいけないとなると本当に大変なことが伝わってきます。日本人でも読み方のわからない感じなどたくさんありますしね。

 

ただ、私の友人が漢字を覚えるためにいろいろ工夫している点があるそうで、一つは組み合わせを覚えるということ。例えば、雨という感じは「雲」や「雷」、「雪」といった漢字に使われていますよね。そのように雨という感じが使われていると頭に入れることで覚えやすくするというものです。また、漢字の意味を覚えると単語を作る時に便利だということも聞きました。こちらも例を挙げると、「電」という時は「電気」や「電車」、「電源」といったエレクトロニック系に関わるものに使われる漢字で、漢字自体の意味もそのようなものだと覚えることで、漢字と同時に単語も覚えることができるということでした。このような覚え方は英語やフランス語の単語を覚える方法とは違いますし、漢字の特徴を使ったおもしろくて、有効的な覚え方ですよね。

 

数え方も難しい

漢字と同様に多くの人が難しいと答える日本語は数え方。

日本語は数えるものの単位によって数字の読み方が変わります。日本人は小さい頃から日本語を話しているので、この数え方は感覚でおぼえ、使うことができますが、外国人となるとこれを一つ一つ覚えないといけないのでこれが本当に大変らしいです。

まず、普通に何にでも使える数え方だと、ひとつ・ふたつ・みっつ・よっつ・いつつとなりますが、これが紙を数えるとなると、いち枚・に枚・さん枚・よん枚・ご枚となります。これはいち・に・さん・よん・ごと普通の数字の読み方なのでまだいいかもしれませんが、これが個が単位となると、いっ個・に個・さん個・よん個・ご個に。本になると、いっぽん・にほん・さんぼん・よんほん・ごほんに。これはひとつひとつ覚えるとなると労力を使いますよね。

日本人でもたまにわけわからなくなる時もありますが、やはりこれができないと日本語の響きが変ですし、単位がないと理解が難しくなりますし、なんとか努力してマスターしてもらうしかないですね。

 

まとめ

フランス人が思う日本語の難しいところは面白かったでしょうか?

このように、フランス人が思う日本語の難しいと思うところは日本人が想像している通りのところもあれば、想像できないようなところもあります。そのためこういう話をるのは新たな気づきもあり、とてもおもしろいです。自分では気づくことのできない母国語のおもしろさを発見することができることや、日本語を学ぶ外国人と友達になることは自分にとってかなりプラスだったかなと思います。客観的にみた日本の魅力を適格に伝えてくれるので、日本を違う目線で知ることができます。

現在、私が通う大学では多くのフランス人が日本語を勉強していることがとても嬉しいです。互いの言語を教え合い、共に高め合うことのできる仲間はとても貴重だなと思います。言語を習得することは、今回のような難しい、ややこしいと思っていることもたくさんあるため、難しいことですし、時間がかかることですが、互いに教え合うことで楽しく、向上することができて本当にいいことだと思っています。これからも共に頑張っていこうと思います。

 

では、Au revoir!

 

さき