光の街とわたし

フランス・リヨンでの留学生活

フランス・リヨンの治安情報:パリと比べて安全?テロの危険性は?観光の際に気をつけるべき点

Bonjour! みなさん、こんにちは。さきです。

 

私は現在、フランスのリヨンに交換留学で来ていて、もうすぐこちらに来て3ヶ月のなります。リヨンはフランス第二の都市で、「光の都」「美食の街」と呼ばれる美しい街です。観光資源が豊富なことや、日本語学科があり、日本の多くの大学と協定を結んでいるリヨン第三大学があることから、日本から観光に来られる方や留学に行くという方も多くいると思います。

そんなみなさんが気になるのはリヨンの治安ではないでしょうか?

今日は皆さんが気になるリヨンの治安情報や気をつけるべきことについてまとめていこうと思います。

では、on y va!

 

 

 

リヨンの治安は比較的よい

リヨンは比較的、治安が良く安全な街です。

アジア人の女性が1人で歩いていても特に危険なことはありません。

みなさんがフランスの治安情報で良く聞くのはスリが多いということだと思います。特にパリでは地下鉄でのスリ被害が多いですし、私の友人は道端でパスポートをすられる経験をしたそうです。

リヨンでもスリの被害はありますが、パリと比べると各段に数が少ないです。私はリヨンに3ヶ月ほど住んでいますが、スリの被害には未だにあっていませんし、友人でも被害にあった人はいません。地下鉄に乗っている時も携帯をいじることは普通にできますし、口の開いたトートバッグやリュックという無防備なバッグでも問題ありませんでした。街中では携帯をいじったり手に持って歩く人も多くみられます。中にはリュックの鞄があいている無防備な人もいるくらいです。

地下鉄や街はパリよりも清潔で、歩いていてとても気分が良いです。住んでいる人も優しい人が多く、住んでいて楽しいこと、気分が良くなることが多いです。

このようにリヨンは比較的フランスやヨーロッパの中でも治安はよく、安全に暮らして行くことのできる街だと思います。

ただし、油断は禁物で、日本と比べるとスリなどの軽犯罪は多く存在します。最近では人通りの少ない小道で50代くらいの男性に「アニョハセヨ、こんにちは」と声をかけられ、気を取られた隙に鞄をあけられすられそうになるという被害があったと在リヨン日本領事館からメールでの注意がありました。比較的治安はいいとは言え、必ずしも安全というわけではないですし、やはりアジア人という見た目は目立ちますし、フランスではアジア人はお金持ちというイメージがあり、スリなどの標的になりやすいので、注意をしましょう。

 

リヨンで治安が悪いスポット3選

さて、治安のいいリヨンでも、地区によって差があります。

リヨンの中で注意すべき治安の悪いスポットを3つご紹介するので、訪れる予定のある方、留学で寮を決める方などはここで紹介する場所は気をつけてください。

 

ギヨチエール地区(Guillotière)

ローヌ川沿いに広がる地区で、近くには日本人留学生も多く通うリヨン第二大学やリヨン第三大学があります。

このギヨチエール周辺は昼間には女性1人で歩いても問題はないですが、夜にはホームレスや騒ぐような素行の悪い人が多く、夜は女性1人で出歩かない方がよい場所です。特に大通りからはずれて、脇道に入ることは人の目が少なくなることや、場所によっては薬物を販売していることもあるらしいので夜は歩くことをおすすめしません。

また、地下鉄の駅周辺に人が溜まっているので、夜に地下鉄を利用する際は気をつけましょう。私はここで無賃乗車をされたので、あまりいいイメージがありません。

ただ、この地区は移民が多く住み、大きなアジアンスーパーがあることや、川沿いでは学生がパーティーをやるなど留学する方は出かける機会が多くある場所だと思います。ここを訪れるときは、夜は1人で歩かないこと、昼間の場合は堂々と歩き、声をかけられても無視して歩き続けることです。気をつけていれば問題はないので、アジアンスーパーでの買い物やパーティーなど楽しんでください!

 

パール・ディユー駅(Gare de Part-Dieu)周辺

 リヨンの中で最も大きい中心の駅で、近くにはLa Part-Dieuという大きなショッピングモールもあります。 

このパール・ディユー駅の周辺は人が多く、観光客をターゲットにしたスリや物乞いが多くいます。特に歩いていて問題はないですが、スリなどの犯罪や声をかけてくる人は注意をしましょう。パリからTGVを使ってリヨンに観光に来られる方はこの駅を利用される方が多いと思います。大きな荷物を持ちながら初めての場所を歩くときは他のことに注意を取られやすいので、自分の荷物にしっかりと目を向け、スリなどに注意してくださいね。

 

ペラーシュ駅(Perrache)周辺

 ローヌ川とソーヌ川の間に位置する地区で、リヨンの中心街があるBellecourよりも南側に位置します。

このペラーシュ駅はメトロとトラム、TGVが止まるSNCFの駅の3つがあり、リヨンの中心街であるBellecourから近いため、ここらへんには多くのホテルがあります。

ただ、この周辺は夜になると治安が悪くなるので、女性1人で夜に出歩くことはおすすめしません。そのため女性1人で観光に来る方、集団でもそうですが、このあたりのホテルを取る場合は夜に出歩く予定を入れない方が良いでしょう。もし夜に観光したい場合はペラーシュ駅周辺以外のホテルを取ることをおすすめします。

ホテルに泊まる観光客をターゲットにしたスリや物乞いがいるため、夜に出歩く際は特に注意し、昼間でも荷物には注意して歩いてください。

 

 

観光や買い物の際に気をつけること:スリや物乞い対策

今回紹介した3つの場所以外にもスリなどの軽犯罪は発生していますし、スーパーの脇には物乞いがいたりするなど、日本とは違った環境があります。

トラムやバスを待っているときやメトロの駅内で子供や女性、お年寄りに声をかけられることもあるかもしれません。だいたいそれはお金をくれといった物乞いなので、声をかけられた場合は無視するか、はっきりと「NON」と言いましょう。そうすると相手にしてくれないとわかり、すぐに別の人に声をかけ始めるので問題ないです。

スリの対策としては、貴重品は斜め掛けポシェットなど気づきやすく、すられにくい鞄を持ちましょう。冬はコートの下にポシェットをかけるなどすると取られにくくなります。リュックを持つ場合は開け口の近くに財布を入れないことや、常に自分の背後を気をつけるなどしてください。もしすられかけた場合は日本語でいいので「何をしているの」といったことをいうなど、とにかく声を出しましょう。そうすると周りの人が気付くので、スリも物を取ることはしないです。最悪、もし取られてしまった場合は、すぐに警察に行ってくださいね。

スリは巧みな技術を使ってあなたの荷物を狙ってきます。パリではスリのグループが地下鉄の入り口にかたまり、満員電車状態というスリに気づかれにくい状況作って犯行を行ったり、自身のカバンで隠しながら、観光客などのカバンから物をとります。みちでは誤ってぶつかったと装って物を取るなど、方法は多彩です。自分は気をつけているから大丈夫と思っていても、その自分の想像の上をいく方法で犯罪にあったりします。自分は大丈夫と思わずに、常に注意をしましょう。

 

夜に出歩く際の対策

先ほど紹介した治安の悪いところを夜に歩くこともあるかもしれません。

特に留学するとなると、夜に友達の家に行ったり、パーティーに出かけるなど夜に出歩くことは多くあります。リヨンでは地下鉄は夜の12時過ぎが終電なのですが、それ以降に帰るというケースも出てくると思います。

わたしも一度だけクラブに行きましたが、そのときは真夜中の3時に帰宅することになりました。そういうときに使って欲しいのがレンタルの自転車や電動スクーターです。歩くよりかなり安全なのでぜひ使ってみてください。

また、レンタルの自転車や電動スクーターは観光客でも気軽に使える便利な移動手段です。特に電動スクーターは日本では導入されていないので、フランスでのおもしろい経験としてぜひ乗ってみるのもありだと思います。

電動スクーターの乗り方をまとめた記事があるので、ぜひ読んでみてください。

 

saki-juillet.hateblo.jp

 

テロの危険性はあるのか

フランスといえば、現在、みなさんの頭の中にはテロの心配があるのではないでしょうか。2015年のパリ同時多発テロや今年、2019年10月に起きた警察をナイフで殺傷する事件など、近年フランスはテロの標的にあっている国です。

リヨンでも今年の5月にBellecourというリヨンの繁華街の近くでスーツケースが爆発し、13人が負傷するという事件が起きました。また、リヨンの隣のビルールバンヌ市でも8月にナイフで人を殺傷する事件が発生しています。

フランスに観光に来たらテロに遭う危険性があるのではないかと不安に思っている方も多くいると思います。

わたしはこればかりは対策のしようがないと思っていて、テロは突然、予告なく起こるものですから、避けようがないですし、注意をするといっても、もしテロに遭ってしまった場合はどうしようもないのではと思っています。できるだけ治安の悪いところは避けるなどするしか対策方法は無いと思います。

どうしても心配な方はフランスに来るのをやめた方がいいです。

ただ、これはわたしの考えなのですが、人生何が起こるかわからないですし、日本でもテロではなく交通事故で突然死ぬ可能性は大いにあります。フランスでテロに遭うかもしれないと恐れるよりも、人生一度きりなのでやりたいことをやったほうがいいと思います、フランスに来たいと思っている方はぜひ来てください!その方が後悔しないと思います。

また、フランス政府はテロ対策をしっかりと行っています。警察がパトロールを行う他、街中ではたまに迷彩服を着て、銃をもった軍人さんが警戒で回っています。銃をもった軍人さんを見て、かなりびびってしまうかもしれませんが、テロ対策でフランスの治安を守るために働いているので、あまり驚かないようにしましょう。

 

まとめ

やはりフランスは日本より軽犯罪が多く、最近ではテロの標的になるなど、観光に来る際には注意すべきことがたくさんある場所です。わたしが住むリヨン も例外ではなく、治安は良い方の街でも注意して生活することが大事になります。

ですが、パリやリヨン を含め、フランスは多くの魅力がある観光大国で、人生で一度はくることを本当にオススメするほど美しい場所がたくさんあります。また、人も優しく、観光や留学は本当に楽しいものになると思います。

しっかりと対策をすれば全く問題ないので、ぜひ訪れてみてください。

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リヨン・フルビエールノートルダム大聖堂

 

 

では、また!Au revoir!

さき