光の街とわたし

フランス・リヨンでの留学生活

フランスの大学の授業ってどんな感じ?受講登録の方法や授業の雰囲気、日本の大学との違いは?わたしが通うリヨン第三大学の例

Bonjour! みなさん、こんにちは。

わたしがフランスに留学に来てからもう少しで3ヶ月が経とうとしています。ほんとうに早い。

さて、今日はフランスの大学の授業について詳しく話していこうかと思います。

フランスに来る前は大学の授業なんて世界的に大差ないだろうと思っていたので、日本との違いはあまりないのかなと想像していたのですが、実際はけっこう違うところがありました。

フランスへの留学を考えている方やすでに留学を控えている方もいると思いますので、その方の参考になればいいなと思います。

では、On y va!

 

 

フランスの大学の授業システム

フランスの大学は9月から新しいセメスターが始まります。9月から1月の中旬までが1第セメスター、1月中旬から7月中旬までが第2セメスターとなっており、日本の大学のように2ヶ月の長期の春休みはありません。ただ、春休みはありませんがセメスター間に1週間ほどのバカンスが4回あります。(10月末から11月初め、12月末から1月初め、2月末から3月初め、4月中旬)テストは1月半ばと5月半ばから7月にかけて行われます。

授業が始まる日程は学部、学科、授業の種類によって変わります。例えば、わたしが今所属している言語学部の授業は8月30日から始まる学科と9月6日から始まる授業に分かれていました。そのため、自分が取る授業のはじまりを大学のスケジュールカレンダーでしっかりと確認する必要があります。授業の種類によってもスタートする時期は変わります。フランスの大学にはCMという大講義とTDという少人数講義の2つがあります。わたしの大学ではCMの授業はTDの授業より1週間遅れて始まりました。

 

また、授業によって回数や時間が違います。

日本の大学はひとつのセメスターで15回の授業を行うことが基本ですが、フランスでは授業によって授業回数が違います。そのため、セメスター自体は1月中旬まであっても11月の終わりに授業が終了するものもあります。また、隔週で行われる授業もあるなどそのバリエーションは様々です。日本と大きく違うところは第一セメスターの授業が第二セメスターに続くというところです。日本だと多くの授業が第一セメスターだけの場合が多く、通年で行われる授業は少数ですが、フランスではほとんどん授業が通年です。

授業の時間も異なっています。日本では90分の授業が基本で、9時から始まる1限から18時頃まで行われる5限まであるというのが基本で、そこからオプションで6時限7時限というように時限というものが決まっていますが、フランスにはそれはなく、8時から20時まで授業がコンスタントに行われており、1時間だけの授業もあれば3時間ある授業もあります。「3時間なんて疲れる!」と思うかもしれませんが、ほとんどの教授が1時間ごとに休憩を独自に入れ込むので、そこまで苦ではないです。

テストは授業内で行われるものもあれば、 テスト期間中に行われるものもあります。レポート試験という授業もあるので、日本とかなり似ていますね。ただし、テスト期間が少し複雑で、第一セメスターは12月に授業が終わり、休みを挟んで1月にテストと特殊なことはありませんが、第二セメスターのテストは4月に授業が終わり、4月から5月の第一セッションと6月から7月の第二セッションに分かれて行われます。第一セッションだけで終了するテストもあるのでとてもややこしいです。

ただ、テストが終わった学生から夏休みで、9月の授業始まりまで休みなので羨ましいですね。

受講登録(リヨン第三大学の場合)

これは大学や学部によって違いがあると思うので、参考程度にしていただければ良いと思います。今回はわたしが現在通っているリヨン第三大学の受講登録の方法ご紹介しようと思います。

リヨン第三大学では、受講登録はオンラインで行います。

在学生にのみ公開されるポータルスクリプションがあり、そこで授業が始まる日にち、授業の時間、単位数や授業内容を詳しく知ることができます。受講する授業が決まったら。それぞれの授業を追加していき、Valide (確定)することで登録ができます。

CM(大講義)とTD(少人数授業)で申請方法が異なり、CMはオンラインで確定するだけで受講することができますが、TDは人数制限があるため、早めに受講登録を行わないと埋まってしまい受けることができません。シビアですね。

また、留学生にはフランス語とフランス文化の必修授業があります。こちらは勝手に授業登録されるので何もしなくて問題ないです。

受講登録は日本の大学と似ているかなと思います。日本でも抽選科目といって受けられない授業はありますしね。ただ、TDは抽選というよりかは早い者勝ちという部分が強いかと思うので、フランスに来たばかりの留学生にはかなりしんどいかなと思います。わたしは初めの方は日本人留学生で情報共有し、協力していました。初めの頃。スムーズに手続きを済ませるためにはそういう行動が必要かなと思います。

 

フランスの授業の様子

さて、フランスの授業の様子は基本的には日本と似ています。教授が前でプロジェクターを使うなどして授業を進めていき、学生はそれを聞くという授業体制です。

日本と違う点としては、まず、日本よりパソコンを使う学生が多いという印象があります。教授が喋るたびにキーボードの音が教室中に鳴り響きます。

また、大講義でも質問をする生徒が多くいます。しかも教授が「質問はありますか」というように問いかけて、質問の時間を作るわけではなく、学生が教授の話しているところに割り込んででも手をあげて質問をします、それが普通なので、教授も手をあげている学生がいればすぐにそれに答えます。

そして極め付けは寝ている学生を見たことがないということです。

恥ずかしながら、わたしは日本の大学の授業で寝ることも多かったのですが、フランスでは寝ている学生が全くいないので、寝ることは絶対にできないです。日本と同じように前に座る学生ほど真面目な傾向はありますが、後ろに座っている学生でも寝ている人はいません。まず、パブリックスペースで寝るという習慣がフランスにはないのかもしれませんが。

 

まとめ

フランスはテストが難しく、留年する人も多くいるので、授業を真面目に受けている生徒が多いかなと思います、緊張感が日本とは違いますね。

ただ、フランスはスケジュールがルーズすぎて、大学の制度や授業のシステムが最初の頃はいまいちわからなかったのでとても困りました。今でも第二セメスターの授業が終わるのが、自分の想像より早そうで困っています。早い授業は4月の初めに終わるので、フランスの学生は人によって夏休みがものすごく長いですね。下手したら4月から9月まで休みって…すごいです。日本はその点スケジュール管理がしっかりしていてとても楽です。先の予定を立てやすいですしね。そこは国民性がでますよね。海外で授業を受けてみるということはこのような違いを発見できる面白さがあります。

フランスの大学の様子を少しでも理解して頂けたのでしたら嬉しいです。

他にもフランスの大学の様子を伝えている記事もありますのでぜひ読んでいただければと思います!

 

 

saki-juillet.hateblo.jp

 

 

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